第22章-真実と別れ-

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先程、魔王の意見を否定した3人も口を閉ざす それほどまでにカイザーの表情からは決意が伝わってくるのだ と、その時、もう一つの通信が入り込んでくる。それは映像と共に 『キ、キング…いや、魔王様…そこは抑えて欲しいのだよ』 『親分殿…ドゥキエル殿の決意をどうか認めて欲しいでござるよ…』 『ダーリン、お願い。ドゥキエルちゃんの意思を…無駄にしないで』 それはドゥキエルと共に王国の潜入へと向かっていた3人の魔族の姿であった。3人は地面に座り込み、必死になって頭を下げている。頭は地面と接触し、あの潔癖気味のレパードの顔は土で汚れてしまっている。レオニールもフリルの付いた可愛らしいドレスを汚しながら、スザクマルも涙を流し、必死に頼み込んでいるのが分かる
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