第22章-真実と別れ-

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ドゥキエルの頭の中に焦りはなかった むしろ落ち着いていると言っていいだろう ポーレライが、間合いを詰めて槍を構える 【闇の刻印】と魔力の込められた槍によってドゥキエルの鎧すら削ることができる攻撃力を持っている。基本的に戦闘のスタイルが『肉を切らせて骨を断つ』であるドゥキエルにとっては先に骨を断たれる可能性がある為、相性が悪い 槍がドゥキエルの顔面を通過する瞬間、ギリギリで身を捻ってドゥキエルは攻撃を躱す。躱して捻られた身体を戻す反動を利用して、拳を繰り出す 「やっぱり、動きも機敏になってるね」 迫り来る拳を闇の刻印を纏わせた脚で蹴り飛ばすと、飛翔する。弓を引くようにして腕を引くとドゥキエルへと向けて闇属性の魔力を込めて投擲する かろうじて躱したドゥキエルだったが、地面に突き刺さった闇は、地盤を砕いてドゥキエルのいた地面を破壊し、足場を消し去ってしまった
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