第22章-真実と別れ-

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スカイが先に動きだす 蒼炎剣が、青い炎を纏い。紅氷剣は、赤く染まった冷気を放つ ドゥキエルの眼の前に迫ったスカイは、右手に持つ蒼炎剣の魔力を更に注ぎ、大きな火柱を発生させる。熱に強いドゥキエルの鎧には効果は無いが、目の前のスカイの事が見えなくなってしまい、ドゥキエルは咄嗟に後退する 火柱が消えるとスカイの姿はない 「もらった…」 ドゥキエルの後ろから声が聞こえたかと思うと、紅氷剣の突きが迫り来る しかし、火柱が立つ直前のスカイの動きを見ていたドゥキエルには、スカイの狙いが分かっていた 後ろを振り向くのと同時に右腕を振り上げて紅氷剣を振り払うと、自分の腕に赤い氷が纏わりつくのも気に留めずに、左拳をスカイへと叩き付ける スカイの右手に持つ蒼炎剣が、先ほどよりも大きな炎を放って、それを動力にスカイが一気に後退してドゥキエルの拳を躱す
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