第22章-真実と別れ-

38/47
前へ
/1840ページ
次へ
ポーレライの持っていた槍が溶けて液体状になっていく 皮膚がただれて、捲り上がり肉が焦げて黒くなっていく 次第に肉の隙間から白い骨が現れ、溶けていく 声を上げる事すら許されない 魔力で防御不可な灼熱がポーレライの身体を襲う 人間は脆い。魔力が無ければ耐えることなどできない 地面に転げたスカイは、片脚を巻き込まれて上手く立ち上がることができないようだが、蒼炎剣を杖に立ち上がってその有様を見ていた。膨大な魔力が発散拡散を続けてその場は昼間のように明るい。溶けていくポーレライを前にしても何もできないでいた 「っぐ…ポーレライ!!くそ!!あっつい…これじゃあ助けようがない…」 魔道具の力は時間にすれば数秒だが、スカイにとっては数分にも感じるほど長く感じただろう
/1840ページ

最初のコメントを投稿しよう!

33980人が本棚に入れています
本棚に追加