第22章-真実と別れ-

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灼熱…この条件はドゥキエルにとって好都合だった 熱に耐性のあるドゥキエルならば耐えうる可能性があるからだ (スカイには。逃げられたが。ポーレライの死は。確認した。) 除魔爆弾の効果がなくなって呆然とするスカイを他所に、体中がドロドロに溶けているドゥキエルは、倒れこむようにして山の斜面へとダイブする 既に魔力が底を尽きる限界だが、ドゥキエルは死ぬわけにはいかなかった (とにかく。スカイから距離を取る。あの脚ならば。斜面を転げた俺の方が早いはず。) 【イージスの盾】を川沿いで待機しているソンブルに渡さねばならない。既にこの戦闘が開始する時にサーチバットとソンブルを待機させておいて正解であった。上空からもサーチバットによって映像がアレニエを含む幹部達に送られているはずである それに【紅氷剣】が腹に刺さったままだ…いい土産になる 転がりながら、何度も木の根や岩にぶつかるが、戦闘のダメージと灼熱のダメージで意識が飛びそうなので良い目覚ましになっている
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