第22章-真実と別れ-

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巨大な魔力は急速に接近をしてくる。ドゥキエルの残り時間はもう無いに等しいだろう 『魔王様…映像を遮断致します…』 アレニエの最大限の気遣いだろう。自分の主の前で自害する程、騎士にとって屈辱はない 「魔王様。それでは。失礼いたします。」 映像が切れるとドゥキエルにほんの数秒の静寂が訪れる 「これが。最後か。」 握りしめた【除魔爆弾】は、魔力を込めればすぐに発動し、弱ったドゥキエルの身体を跡形もなく溶かすだろう。これによって王国軍にはドゥキエルの正体がばれることは無い。共和国の情報を持ったポーレライも消した 死への恐怖は無い 「悔いがあるとすれば。オモカゲに。一度も勝てなかったということか。。」 その言葉を最期に王国の山に爆発が起き、灼熱はドゥキエルを消し去った
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