第22章-真実と別れ-

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【王国~side~】 「これは一体なんだ…」 「ふむ、ワシも見たことの無い魔法じゃ。魔法と言うかスカイの話によれば【魔道具】の類かのう」 川沿いにできた大きな穴を見ながらシグマとユトゥは思考する 真黒く焦げたような匂いを放つ穴には、ドロドロと溶けた岩や石…そして、敵だった者の液体が残っている。原型など無く、ただただ異臭が漂う液体が見えるだけで誰が、何のために、何処から来たのか、一切の情報を得ることはできなくなっている 「自殺か…これでは、帝国の仕業だとしても証拠が無いな。まあ、帝国の十八番だな」 「だのう…【千里眼】の魔眼を持った【アーガス・レグザ】を攫われてしまったようじゃし、最悪じゃな」 「同盟会議の日にちを狙われたということか…」 「しかし…本当に帝国の仕業なのかも微妙じゃのう…確かに自殺は十八番じゃが、同盟の日にちを指定したのは魔国じゃし、魔道具と言えば教国のデロ・ジョイがおる…それにポーレライが潜入捜査をしていた共和国が気づいて消しに来たのかもしれん」
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