第23章-正義とマサヨシ-

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不意にエレナの部屋の扉がノックされる 「エレナ様、入ってよろしいでしょうか」 扉の向こうから聞こえてくるのはこの世界ではなく、別の世界から来た者 彼は優しいが、皇帝の事を信じきっている為、何を言っても聞かない 「どうぞ」 「失礼致します」 部屋に入ってきたのは鎧を纏い、整った綺麗な顔立ちの勇者・マサヨシだ。彼は帝国城で務めている女性にも人気だし、町を歩けば注目の的らしい…が、エレナの眼にはそうは映っていない。ただの青年である 「シケットへ行って参りました」 酷い有様のシケット王国を見てきたらしい。エレナはシケット王国のその後の有様を知らないが、皇帝の手によって滅んだことは知っていた
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