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「シケットの話はやめて…私を傷つけに来たのなら帰ってください」
皇帝の味方をしている人間など信用することはできない。幾ら優しく扱われようと、この城の中にいる者は信用できないし、したくない。ましてや皇帝の言いなりとして動いているような男など信用できない
「...失礼とは思いましたが、この件は皇帝様に報告するか迷っています。そこでエレナ様に伝えに来ました」
「あなたと話すことなど一つもありません。皇帝の下で動くあなたが何を言っても信用などできません」
「一つだけ、質問をさせて頂きたいのです」
マサヨシの眼は真剣そのものであり、他の者達のように皇帝の恐怖から逃れようと命令に従っているだけでは無いように思える
(そういえば、マサヨシ様が城に来た日からでしたね…。カイザーの夢を見始めたのは、彼は必死に私に死ぬなと、生きろと、絶対助けに行くと、訴えていた…)
「カイザーと言う者をご存知ですか?」
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