第23章-正義とマサヨシ-

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何故彼が、カイザーの名を知っているのかは分からないが、誰から聞いたとは思えない エレナ自身はカイザーの名前を出したことは無い 皇帝も自分の行った残虐な行為がマサヨシにバレれば、正義感の強いマサヨシの事なので反旗を翻す可能性がある為出したことはないし、他の者も当然口止めされていた 「何故…その名を…」 「…シケット王国には何も残ってはいません。それは、過去帝国に反旗を翻した為、帝国と戦争を行った後だと皇帝様から聞きました」 嘘を教え込むのは皇帝はうまい。信じ込ませ、嘘でも証拠をだし、信用させる。マサヨシに戦争の資料でも偽造して見せたのだろう 「今日、カイザーと名乗る男性に出会いました。とても強い魔力を持ち、力を持った方でした」 一筋の希望は一瞬にしてエレナの頭から消えた 何故なら彼女の知っているカイザーは、魔力も力も一般男性程度…普通の人間では到達しえない力を持ったマサヨシが、気に留めるような強さは無かった
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