第23章-正義とマサヨシ-

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「あなたの言っているカイザーと私の知っているカイザーはどうやら別人のようですわ」 「…そうですか。しかし、彼は生き返ったと言っていました。そして、エレナ様と同じような事を言っておりました」 「生き返った…?」 「信じ難いですが、その方の眼は嘘を言ってはいなかった。…そして、その方は『己が何を成すべきか見極めろ』とおっしゃっていました。見えているモノだけが全てではない...私はどうすればよいのでしょうか…」 聞けば聞くほどカイザーではないような気がしてくる。エレナの知っているカイザーはそういった強い言葉を吐くような人間ではなかった しかし、エレナには確信が持てた 『己が何を成すべきか見極めなさい』 これは、カイザーが王となった日、父のように立派な王になれるかと不安がっていたカイザーにエレナが掛けた言葉だったのだから…
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