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「カイザー…あなたは本当に生きているのですね…」
マサヨシを前にして上の空で、口から言葉がこぼれる
「やはり、カイザーと言う者をご存知ですか…」
「このことは皇帝には?」
「言っていません。四帝将にも言っていませんし、言おうとも思ってはいません。カイザー様に言われた言葉が心に残っています…” 俺 ”がすべきことを見極めたいのです」
マサヨシの眼は真剣そのものであった
カイザーと思われる人物と出会い何か感化されたのだろう。元々正義感の強いマサヨシは皇帝の行動に疑問を抱いていたのは知っている。それでも尚、皇帝以外信じる者が無かったのが、マサヨシを苦しめていた要因だ
「…私はここでカイザーを待ちます。マサヨシ様は、帝国…いや世界の状況をその眼で確認し、そして見極めて欲しいのです。何が悪で何が正義なのかを…」
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