第23章-正義とマサヨシ-

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入学してひと夏超えた9月ごろユウキが学校を休みがちになった 「ユウキどうしたんだよ、最近めっちゃ休むじゃん。ちゃんと学校来いよ」 「う、うん…。最近体調が悪くて、もうちょっとしたら行くから」 「そういえば、クラスが違うから分からないけど、馴染めた?」 「みんな、仲良くしてくれてるよ」 ユウキの笑顔がいつもより引きつって見えたのを、体調が悪いせいだろうと思って無視する 「それよりもマサヨシはどうなの?いつも通り、しっかり、きっかりし過ぎて馴染めてないんじゃないの?」 「県下でもトップクラスの偏差値を持つ高校だから、みんなしっかりしていると思ったが、時間にはルーズだし、授業中は寝るし、行儀は悪い…正直、仲良くする気も起きないさ」 マサヨシは自分が浮いていることなど気にもしない。間違いを正し、規律を守らせる、それが自分の役目だと思っている
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