第23章-正義とマサヨシ-

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季節は冬に近づき、肌寒くなってきた10月後半… いつものように一人で昼休みの階段を下り、購買のパンを買いに行くマサヨシは、怒声交じりの声に気づいて普段は通ることの無い、廊下を覗く (この階層の廊下はあまり使われていないから電気が付いてないんだな…とりあえず状況を確認して先生を呼ぼう) 廊下の真ん中にうずくまる生徒とそれを囲むようにしている3人の大柄な生徒たちがいる (カツアゲか?いじめか?…みっともない…やはり進学校にも腐った奴はいるもんだな) 「おい、てめえ...金持ってこいって言っただろうが!!」 「マジ調子こいてんじゃねえぞ!!」 一人の生徒がうずくまる生徒に向かって蹴りを入れる。嗚咽にも似た呻き声が廊下に響き渡る
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