第23章-正義とマサヨシ-

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「…マ…サヨシ…」 意識がもうろうとしているのか、弱々しい声のユウキはマサヨシの顔を見て目を開けた 「大丈夫か、ユウキ!すぐに救急車を呼んでやる、警察も、先生も、うぐっ!!!」 弱っていたユウキの手が急に伸びてきてマサヨシの首を力の限り掴む。その手には確実な殺意が籠っており、親友へと向ける眼ではない敵意の籠った目がマサヨシに向けられている 「お前のせいだ!!お前が僕の前に現れなければこんなことにはならなかった!!!」 ユウキの力とは思えない程の握力、腕力で首を絞められ、このままではやばいと判断したマサヨシはユウキの身体を思い切り突き飛ばして距離を取る 「うっごほっ…なんだよ、俺のせいって…ごほごほっ…痛えよ…」 「お前が…お前が、自分勝手な正義感でみんなに接するから…いつもお前の近くにいた僕まで軽蔑された!離れようとしても家は近くだし、お前は僕の事を親友とか言って公言するし…浮くなら一人で浮いてろよ!僕を巻き込むなよ!お前のせいで人生めちゃくちゃだよ!」
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