第23章-正義とマサヨシ-

25/39
前へ
/1840ページ
次へ
「落ち着け俺!落ち着け俺!落ち着け俺!落ち着け俺!…」 自らを落ち着かせるために言葉を口に出して発する 「底が見えない程に深いのだから、まだまだ底辺に到達することはない…落ち着けば爆発を発生させることができる…まずは辺りを照らそう」 落下していく中で冷静になるのは難しい。分かっていても頭の中はパニックのままである。辺りの様子が分かれば頭を少しでも冷静に出来ると判断したのだろう 「【ライトキューブ】!!」 光魔法の初期の初期、実害の無い小さな光源を発生させる魔法である。その光の強さは術者の実力に依存し、持続時間も術者の込めた魔力に影響する 照らし出された渓谷の絶壁には、その絶壁を埋め尽くすほどの魔物が見える。魔物の眼は見開かれており、マサヨシを睨んでいるようにも見える。しかし、襲ってくる様子は一切なく、殺気もない 「この大量の魔物は死んでいるのか?」
/1840ページ

最初のコメントを投稿しよう!

33979人が本棚に入れています
本棚に追加