33979人が本棚に入れています
本棚に追加
マサヨシはその絶壁の魔物を見てパニックになるどころか何故か逆に落ち着いた
「何でこんなにたくさんの魔物が…動かない、いや…死んでいる…」
確認するために烈火粉塵斬鉄剣の爆発を利用して壁へと接近する。岩肌が見えない程に埋め尽くされた魔物達からは生気を感じることが出来ない
「表面は乾いているから死んでからだいぶ経っているのかな…というか上の方の魔物達は何故俺が落ちて行っているのに追撃してこなかったんだろう…」
途中までパニックだったので忘れていたが、そういえば上では魔物達は普通に生きていた…。どのあたりから魔物の死体が現れたのかは分からないが、不気味以外感じない
「っつ?!」
マサヨシの身体がビクつく。パニックと驚きで感じなかった、渓谷の底から湧きあがってくる殺気が襲い掛かってきた
「っくう…これは…なんて殺気だ。ロー様の殺気と同じように体に突き刺さる、死をイメージさせられる…」
最初のコメントを投稿しよう!