第23章-正義とマサヨシ-

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阿修羅は、マサヨシを観察するようにして止まっていた 「よっし…こっちから仕掛けさせてもらおう!!」 地面を蹴ったマサヨシの目の前に、マサヨシよりも後に地面を蹴ったはずの阿修羅が現れる。完全に攻撃の為に動き出したマサヨシに防御をする余裕、時間などない 前に進もうとした勢いをすべて殺され、逆に押し戻されるようにして再度壁へと叩き付けられてしまった 「うぐ…こいつ…俺の動きを全部先読みしているのか…」 天神生剣の力で再び回復を行う。便利な能力ではあるが、この回復は人間の領域を逸脱した能力である。連発して使えば当然魔力は枯渇してしまう 阿修羅は既にマサヨシを見切っていた。幾らマサヨシが阿修羅の十手先を読もうが、阿修羅には今のマサヨシの千手先が読めているので意味は無い この戦いの終了まで見えている阿修羅にとって作業でしかない
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