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しかし、奴は立っていた
「まじか…」
右片腕となっているが刀をしっかりと握っている。三つあった顔が一つを残して溶けている。脚は魔力による強化で守られたようで健在だ
自らの奥の手まで晒して倒せない敵を前にしてマサヨシは悟るしかなかった
こいつには、勝てないと…
「自分の正義を見つけることもできず、ここで終わりか…最後まで俺は中途半端かよ」
ゆっくりと迫り来る阿修羅には先程までの覇気は無い。阿修羅も満身創痍なのだろう…それでもそれも計算しての結果に過ぎない。自分がいくら傷つこうが標的を殺せれば問題などないのだ
「止まれ、阿修羅よ…」
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