第24章-心の火-

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路地裏とはいえ数十人の兵士が切り刻まれて死んでいるのだ、発見されるのも時間の問題だろう。兵士に刺さった自分の剣を引き抜くと地面に一回叩き付けて血を払い鞘に戻す 最早一端の兵士程度ではカイザーの相手にはならない。何人で来ようが、【深淵魔境武装】の変幻自在の武器の前では人数など意味をなさない 「そこの者…止まれ。何者だ…雨に紛れてとんでもないモノがバジェットに紛れ込んでいるな」 向かい来る戦士は先程までいた奴等とは違う。装備も肉体も魔力もどれをとっても強者であると分かる。それにカイザーを見てニヤリと口角を上げた、恐らく戦闘を望む者、帝国では良くいる戦闘狂だろう 走りよる脚も早い 武器は槍だろう。槍に込めた魔力を見る限りでは【雷属性】の使い手だ 無表情だったカイザーの額にシワが走る 「シュナイデル…」
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