第24章-心の火-

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不運なことにバジェットの戦士は【槍】と【雷属性】という皇帝と似た戦闘スタイルの持ち主だったのだ 走り、近づいて槍を構えた彼の視界は逆さまになった 逆さまの世界に移るのはバジェットへの侵入者が、先ほどまで持っていなかった巨大な鎌を一振りした姿であった。そして、逆さまの世界は回転して自らの胴体をその眼に映し出す ゴトリッという鈍い音を立てて、戦士の首は地面に落ちた。身体も走っていた勢いそのままに前のめりに地面へと崩れ落ちてしまった。倒れた首無しの身体に向けてカイザーは無意味に鎌を振り降ろす。鎌は戦士の身体を貫通し、地面にあたると甲高い音を立てて地面までも破壊する 鎌を変形させて再度剣へと戻す。カイザーにとっては剣の方が使い慣れていて戦いやすい。路地裏へと続く細い道からは、バジェットの騎士達が騒ぎを聞きつけて集まってきている 地面を蹴ったカイザーは、路地の道を進んでくる騎士達を手に持つ剣で斬り裂いて亡き者にしていく。血飛沫が上がり、一人、また一人と確実に仕留めていく
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