第24章-心の火-

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王宮の中に入るとポチは姿を変えて、その肥大した大きな体を圧縮して通常サイズの虎の様になる。黒い体に赤い眼を持つ虎は普通の人間から見れば異質でしかないだろう カイザーは、自由に武器を変化させながら騎士達を刈り取っていく。その姿は正に鬼神の如く…情けの欠片もないその瞳は怒りしか宿してはいない 大きな魔力を感じることのできる部屋の扉は派手な装飾が施されており、恐らくバジェットの王のいる部屋で間違いないだろう。その前にいる騎士達をポチが食し、カイザーが斬り裂いて一掃する 扉を開いて一番最初にカイザーの眼に入ったのは、無数に宙に浮く輝く剣であった 「ようこそ。侵入者君…会えて光栄だよ。よくここまで辿り着いたものだね」 輝く剣を控えさせた、銀に輝く鎧を装備した長髪の男性はゆっくりと座っていた椅子から立ちあがる
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