第24章-心の火-

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アレニエの発言の後、すぐに部屋の扉が開け放たれる 「アレニエ、任務を遂行した。王国調査に向かっていた3人を連れ戻したぞ」 「3人共無事なのですね?」 「ああ、魔力は枯渇状態にあるが、再生能力で怪我はほとんどない。今は医務室で寝かせている。回収した【神器・イージスの盾】と【紅氷剣】は宝物庫へ、【千里眼】を持つ【アーガス・レグザ】の遺体は冷凍部屋に保管した」 とその時、その後ろから小走りに杖をついた魔族が入ってくる 部屋に入るなり前のめりに倒れて、立たずに顔だけを上げる 「っぐ…ミーは無様なのだよ…。ミスタードゥキエルに助けられ、自身は何も成し遂げていない。うっぐ…ミーは弱いのだよ…もう仲間を失うのは嫌なのだよ」 倒れたのは医務室で寝ているはずのレパードであった。魔力の枯渇がひどいのか体の傷は癒えているが力が入らないようだ。涙と鼻水を流しながら自分の無力さを噛みしめているようだ
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