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「助けられたその命、無駄にするか、有効に使うかは君次第だよレパード君」
倒れたレパードを起きあがらせたのはアッシュであった
アッシュは恐らく魔王よりも他の魔族よりもドゥキエルと共に過ごした時間が長いだろう。ドゥキエルはアッシュを師と仰ぎ、慕っていた。ドゥキエルの死んだ今、アッシュが悲しくないわけがない。しかし、それを顔に出さずにこの部屋で凛としていた
「ミーは…うっ…ミーは強くなりたいのだよ…。うぐっ…もう誰も失わない程強くなるのだよ。ミスタードゥキエルのような大きな魔族になるのだよ」
「力以外脳の無い魔族だったドゥキエル君がここまで慕われるようになるなんてね…魔王君も想像もできなかっただろう」
失われて尚、他の者の心に強く生きるドゥキエルは、魔王軍にとってなければならない存在だったのだ
そして、もう一人…ドゥキエルの火を強く受け継いだ侍が、帝国領土バジェットに舞い降りた
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