第24章-心の火-

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鎧を砕かれ、血を流す魔王は、バジェット王国王の間の床に仰向けて倒れていた 「ふむふむ…。四帝将には劣る程度の実力か…いや、何を怒っているのか分からないが、怒りで冷静さを忘れている。本当ならばもっと実力はあるだろうな」 地面に刺さった剣を一本引き抜くと同時に動こうとした魔王へと投げつける 鈍い音を鳴らして刺さった剣は、魔王の肩を貫通して床に刺さり、魔王を床に固定した 「ぐああっ…」 「ていうか君、人間じゃないよね?その鎧も武器も見たことないし、何より身体の傷の治り方が魔物のそれに類似している…皇帝の新しいオモチャって訳でもなさそうだしな。殺すのも勿体無いな…とりあえず捕獲しようか」 右腕を垂直に上げるとそれにつられて、床に刺さっていた剣が数本浮き上がる 「…貴様ら人間根絶やしにしてやる…」
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