第24章-心の火-

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剣が魔王へと放たれるとポチが走り出して剣を鋭い牙と爪で弾く。弾ききれなかった剣をその身に受けて魔王を護ってみせた。それ以外にも剣は多数刺さっており、ポチも満身創痍であることは間違いない 「召喚獣もまだ動けたんだね」 ロクスが手で指揮をするように振るうと床にある剣たちが宙を舞ってポチに襲い掛かる 踊るようにして宙を舞い、刺しこまれていく剣を主人を護る為に受けるポチは声こそ上げないが、弱って言っているのが外から見ても分かる 弱ったポチがロクスの方を向きなおす 脚に力を込めて床を蹴って飛躍し、ロクスの目の前へと飛び込んだ 「主人に従順なんだね君は…死を前に主人の攻撃を生かすとは…」 持っていた剣でポチを切裂くとそのすぐ後ろに迫って剣を構えていたカイザーの胸ぐらを掴んで床へと叩き付けた
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