第24章-心の火-

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「人間を根絶やしにする?…君は神にでもなったつもりか?この程度の実力じゃ一国すら落せないさ」 片腕で軽々とカイザーを持ち上げる。既に血まみれの顔に傷だらけの身体、魔力も枯渇寸前のカイザーはうなだれるように顔を下げている 「選んでもらおうか…死ぬか、我々の戦力となるか…」 応える様子のないカイザーが突如、腕を動かし腰に携えられている自分の剣に手を掛けてロクスの腕を切りつける 甲高い音が響き、カイザーの持っていた剣が弾かれて宙を舞い、少し離れた床に突き刺さった。ロクスの腕にカイザーの剣が当たる瞬間に床に落ちていたロクスの剣が反応してカイザーの剣を弾いたのだ 「ふむ…それが君の答えか…」 カイザーを左腕で持ち上げて、右手を開くと床から一本の剣が浮かび上がってロクスの手に収まる。光り輝く剣は全て同じ形状をしており、同じようにロクスの魔力が込められているのが分かる。どうやらカイザーの扱う【深淵魔境武装】と同じようにロクスの魔力によって作られているようだ
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