第24章-心の火-

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言葉を最期にオモカゲの動きが停止する いつもならばオモカゲから村影に送られている魔力が、逆流してオモカゲに村影の魔力が流れ込んでいく。オモカゲの甲冑は黒く染まっていき、オモカゲからオモカゲとは違う意識を感じ取ることができるようになる 迫り来る千の剣を一瞥すると刀を構えて力を込める 縦に大きく振り降ろした刀から大きな振り幅を持った斬撃が生み出される。圧縮された魔力は一つの巨大な斬撃の形を保ったまま突き進む。城の壁や床を破壊しながらロクスの剣と衝突した 衝突によって城が崩れ、部屋の中がめちゃくちゃになってしまった。崩れる瓦礫の隙間を縫ってロクスが剣をオモカゲへと突き立てる その剣をオモカゲは身体を捻って躱しながら一回転して、ロクスを斬りつける。斬りつけてきた刀をロクスの剣の一本が防ぐと同時に床に落ちていた剣が浮かび上がってオモカゲへと襲い掛かる 自分の片脚を軸として回転し刀で周りから襲い掛かってきた剣を弾き返すと、すぐにロクスへと突きを放つ。ロクスはそれを大きく身体を逸らすことで躱したが、突きから生まれた斬撃は勢いそのままに部屋の壁にあたって風穴を開けた
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