第24章-心の火-

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「なるほど…神器の意思を憑依させることで自分の戦闘能力を強化しているわけか…しかし、そんな芸当ができるなんて君は余程その神器に好かれているようですね」 確かにオモカゲの実力は村影に認められているだろう。しかし、それだけでは神器の意思を自分の中に取り込むなど不可能である。先にも言った通り、神器とは神の力を持った装備であり、一生物がそれを取り込むなど無理である 何故オモカゲがそれに成功したか…それ至って単純である 【神器】という神の力を【合成】という神の領域の業を持ってして無理やり適合させたからである。魔王はこれを狙ってオモカゲを創り出したわけではないが結果として神の力を完全に掌握した魔族を生み出していることになる しかし、その力は常に扱えるわけではない。合成したと言っても神の力…それを一魔族の身体で扱えばいくら普段から鍛錬に励んでいるオモカゲの身体といっても滅んでしまう。つまりは諸刃の剣であり、自らの身体が悲鳴を上げるまでがリミットとなってしまう ロクスもそれに気づいている。しかし、千剣帝と呼ばれ、四帝将と同等の実力を持つと言われているロクス程の実力者でもオモカゲの身体が滅ぶまで逃げ切ることは不可能と判断していた それほどまでにオモカゲの戦闘能力は上昇しているのだ
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