第24章-心の火-

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逃げ切れない…しかし、倒せないとは言っていない 「行くぞ、侍!!!!」 全ての剣が意思を持ったかのように動きだし、四方八方からオモカゲの身体を狙って襲い掛かってくる。それの数本を刀で弾くと床を蹴って走り出す。次々と襲い掛かる剣を走りながら弾き、躱し、壁を蹴って方向転換し、縦横無尽に部屋を駆けていく ロクスの剣がオモカゲの進行方向から先回りして向かい来る。その剣を身のこなしで躱したオモカゲだったが、ロクスのこの攻撃はオモカゲの回避を誘発させるものであった 目の前に突如として現れたロクスの手には剣が握られている。オモカゲの後方からも剣が迫っている為、後退できない。刀は剣を弾くために振った直後である為、オモカゲは丸腰である 振り降ろされる剣を右手首の小手で受け流そうとするが、剣はそのまま小手を貫通して斬り裂き、オモカゲの右手首から先を斬り落とした。しかし、オモカゲが怯むことは無い。左手に持っている村影を引き戻すとロクスへ向けて突きを放つ 突きはロクスの右肩を貫通し、その勢いのままロクスを後方へと吹き飛ばした
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