第24章-心の火-

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「接合は完了したな…。動きはするが完全ではないか」 1、2分もすると手首は元あった位置へと戻ってしまった。幾度となく強者と戦闘し、傷を負っては再生能力を行使してきたオモカゲは再生能力を完全に使いこなしていた。オモカゲについている特殊能力は【再生能力Lv6】になっているが、その能力を操り一部のみに作用させることで【再生能力Lv10】と同等の再生能力を得ることが出来るのだ 手首が接合されたのを確認するオモカゲの前には瓦礫から這い出てきたロクスがいた。まだダメージで立てていないようだが、戦意は失っていない。痛む右肩を抑えながらオモカゲの奇妙な再生能力を目の当たりにしていた 「君は一体…ふう…僕もいよいよピンチだね」 左腕を上げると剣を操る その動きに反応したオモカゲは一気に間合いを詰めるとロクスの喉元に刀を突き差しにかかる。ロクスを護るようにして数本の剣が遮りに入るが、その剣はまるでガラスのように音を立てて刀に弾かれると砕けてしまった ギリギリのところで刀を躱して、大きく距離を取ろうとする。しかし、それにも反応したオモカゲは突きの動作の直後に地面を蹴って方向転換をしてロクスにぴったりとくっついて刀で再度突きにかかる
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