第24章-心の火-

25/31

33978人が本棚に入れています
本棚に追加
/1840ページ
その突きを痛む右手を上げてワザと右腕に刀を受けると、無理やり刀の突きが自分の顔に向いているのを逸らす。そして小さく左手の指を動かすとオモカゲの後方に落ちていた剣を3本操って後方より攻撃を仕掛ける オモカゲは少しの異変を感じ取ると咄嗟に後ろを向いて3本の剣を刀で斬り裂いて砕く 「喰らえ侍。僕自身が神器だと言ったはずだぞ!!」 一瞬とはいえ敵に背を見せてしまったオモカゲであった ロクスの左腕は剣に変形しており、オモカゲの背中より心臓に向けて刺しこまれる 「今の拙者に隙はないっ!!」 左手だけで村影を持つと、空いた右手でロクスと一体となった剣を自分の後方で掴む。掴んだ瞬間に力を込めると自分の前方に向けて思い切り投げ捨てる 「うああっ」 まさか掴まれると思っていなかったロクスの口から情けない声が出てしまった
/1840ページ

最初のコメントを投稿しよう!

33978人が本棚に入れています
本棚に追加