第24章-心の火-

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「そうか…まあいい。トドメをさしてくれ」 ロクスの神器の能力である剣は全て消滅している。変形し剣の形となっていた腕も元の人間の腕に戻っている。魔力、気力、体力全てが尽きかけているのだろう… 「いい勝負であった…ロクス殿」 ロクスの胸に村影が刺しこまれ、溢れるようにして傷口から血が出て来る 刀を刺しこまれても痛みに苦痛の表情をすることのないロクスは、その綺麗な顔立ちのまま寝るようにして死んでいった 「…誠に強き戦士であった」 ロクスの身体から完全に生気が、消えると別の気配が周囲を満たす。ロクスの身体から溢れだす、その気配は神々しさを感じさせオモカゲを圧倒する。ロクスの傷口という傷口から流れ出る血の色が赤色から銀色へと色を変えて、一塊になっていく
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