第24章-心の火-

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「さすがだ…ロクスと戦闘をしながら危険を察知する能力もある。なるほどロクスが君に負けたのも納得だね」 「一人は外で待ち伏せか?…拙者と主を逃がさぬようにしているのか?」 「いやいや別に君達の命を取りに来たわけじゃないよ。まあ、皇帝の手下なら逃がす気はなかったけど…違うようだし、君達も帝国を狙っているようだし。僕たちの目的はあくまで皇帝の陥落…皇帝の死にあるんだよ。それを果たせるならロクス一人の命安いと考えている」 現れた戦士の意思の強さからオモカゲは嘘を付いていないことを確信する 「お主は【毒帝・フェルメス】…そして、外で待っているのが【氷帝・ラグラ】といったところか…身体から感じ取れる魔力が神器と酷似している。お主達も体内に神器を持っているということか」 「そうさ…僕がフェルメス。さあ、時間が無いんだ。ロクスと【神器・千光剣】を置いて立ち去ってくれないか?置いていくなら君達を逃がす、しかし、持っていくと言うなら全力で奪い返すよ」 フェルメスの言葉に偽りはない。本気の殺意が溢れ、オモカゲの身体が危険を察する
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