第24章-心の火-

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「ここは引かせて頂こう…。拙者も無傷ではない。奥の手を出したことで体力も魔力も消費している」 「賢い選択だね…君達とはまた、戦場で会う気がするよ。その時はよろしく」 「さてと…」 オモカゲが魔王を担いで出て行った後、フェルメスは死したロクスへと近づき、近くに落ちていた【神器・千光剣】を拾い上げる。どうやって溶解し、人体の身体の中に流し込んだのか分からないが、剣は傷一つ無く綺麗な状態で溶解されていたなど思えない形状である 「まさか、ロクスがここでやられてしまうとはね…まあ、あの侍君も強かったと言うことかな。まだ死後10分程度だからいけるといいんだけどね。全く苦労のかかる兄弟だよ君は」 ロクスの口元に自らの手を持っていき魔力を込める。すると魔力は体を伝って手で具現化されて液体へと変換された。緑色の液体が一滴ロクスの口から体内へと滑り込んでいった
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