第24章-心の火-

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「こちらオモカゲだ。アレニエ殿聞こえるか?」 サーチバットを一匹呼び寄せると共和国にいるアレニエに通信を取る 『オモカゲ様、こちらアレニエですわ。…ご苦労様です』 「殿の回収は済んだ。少々痛手は負ったが概ね問題は無いと思われる。一つあるとすれば倒した【千剣帝・ロクス】と【神器・千光剣】を回収することが出来なかったことくらいだな…【毒帝】と【氷帝】の邪魔が入った」 『三国同盟の三帝が勢ぞろいですか…それは逃げ切れただけ良かったと思うほかありませんね。先程、王国調査に向かっていた、レオニール様、レパード様、スザクマル様の帰還が完了いたしましたわ。レオニール様より相当量のDPが溜まっている事が確認できました。一旦、帝国からの帰還をお願い致します』 「承知致した。拙者も少し無理をした…すぐに帰還いたそう」 崩れかけた城はもうバジェット王国の象徴とは言えないだろう。そして、城下町は血の海と化し、命の気配は全くなくなった。この日を境に帝国の中からバジェット王国の名は消えた。しかし、気に留める者はいない。それは日常的に国が亡ぶ帝国特有の体質なのかもしれない
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