第25章-ドワーフ族-

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「ドゥキエル殿が10人いては拙者では勝てぬ。最近の成長は目を見張るモノがあるし、何と言っても攻撃を読むことにおいてはアッシュ殿の次に長けている。あの力のステータスを持っている分、もしかしたらアッシュ殿より厄介…それに比べれば硬いだけの魔物など容易い」 「ほう…結構ドゥキエルを評価しておるのじゃな」 「当然の事...ドゥキエル殿は拙者の最高のライバルにして最高の友。ドゥキエル殿に負けぬよう拙者も進上を重ねればならん」 「まあ、ドゥキエルはお前のことをライバルとも友とも思っておらんと思うぞ。あいつは自分が一方的に追いかけていると思っておる。気にもかけられていないとさえ思っておるじゃろ」 現にドゥキエルの実力では、幾ら攻撃を先読みしようともオモカゲにまともに攻撃を当てる事さえ困難だろう。それほどまでに外から見ていても実力の差は歴然である。しかし、オモカゲがドゥキエルを意識しているのは嘘ではない、その成長の速度はめまぐるしいモノであり、オモカゲすら追いつかれまいと焦る程である オモカゲは刀を掴む手に魔力を込める。【村影】はその魔力を吸い込むと呼応するように黒々とした禍々しい光を発してオモカゲと対話をしているようだ
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