第25章-ドワーフ族-

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ヴェーダラの再生など待つわけもなく、ハイリアの風魔法がその身を斬り裂きにかかる。ハイリアの魔力が練られた瞬間に反応したヴェーダラは、再生能力の全てをその眼と脳に集中させて不完全に再生した顔のまま飛び退いて魔法を避ける 「器用に再生を使いこなしておる…実に危険な生き物じゃな」 ヴェーダラはハイリアの魔法が次々と襲い掛かってくるのをヒラヒラと身をこなしながら躱す。全てを躱しきれているわけではなく、当たっているモノもあるがその程度の傷では一瞬にして再生されてしまう エルフ族固有の技である【万物-理-法則(マター・メトローム)】は、長時間の使用が出来ない為、ここぞという時に取っておく必要があるので使えない 「グギャアアアアアアアアアアア!!!」 ヴェーダラはハイリアの魔法が途絶えた瞬間を見逃さない 好機と見るや一瞬にして方向転換を行って避ける動作から攻めの動作へと移行する。大きな口を開き、鋭く尖る牙をハイリアへと向けて突撃してくる 「【-風ノ記憶(ヴェント・メモワール)-】」
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