第25章-ドワーフ族-

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エルフの通った道には風が吹く この世界では昔から風は、エルフ族の起こす奇跡の自然現象であるとされてきた 人間はエルフ族に感謝し、風車などの動力として風を活用してきたのだ いつしか人はエルフに感謝する事をやめ、エルフを亜種として、脅威としてしか見なくなった。そして、人間はエルフに刃を向けた…必然的にエルフも人間に対抗する為、聖なる風を刃として使わざるを得なくなったのだ 「風の加護を敬えぬお前さんに勝ちはない。沈め出来損ない」 向かい来るヴェーダラの右腕の肘あたり、左足の付け根、が一瞬にして吹き飛ぶ。何か鋭い刃物で斬り裂かれたような切り口だが、ハイリアが刃物を振った様子はない。それに結構な距離もある、飛び道具でなければ攻撃の当たらない距離である ボトリッと地面に惨めに落下したヴェーダラは再生を行う。しかし、先ほど同様に身体が一瞬にして斬られると赤い血が飛び散る 【-風ノ記憶(ヴェント・メモワール)-】とは、文字通り風の通った道を示す魔法。一度放った風魔法の通った道に風の刃を張り巡らせる魔法である。触れた者は風魔法を受けた時と同じように切り刻まれるのだ
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