第25章-ドワーフ族-

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再生能力は確かに驚異的な速度でヴェーダラの身体を修復していくが、それ以上の速度でハイリアの風魔法が切断を繰り返していく。エルフ族の元々の魔力の高さもあるだろうが、ハイリアは別格なのだろう...凄い速度で魔力を練って、魔法を発動していく、しかし、その魔法の一つ一つの威力は十分でヴェーダラの身体など容易く切り裂いていく 細切れのヴェーダラの切断面から出ていた泡が止まる。細胞の再生を強制的に起こさせる再生能力はついて細胞の限界を迎えたのだろう。ぴくぴくと動く上半身だけのヴェーダラを虫でも見るかのように見下すと初級風魔法で粉砕する ハイリアが2体のヴェーダラを相手にしているオモカゲの方を向こうとしたとき、視界の端に見覚えのある巨体が映る 「…お前さんエルフか?!」 「その風貌…そののっぺりとした喋り方…ドワーフで間違いなさそうじゃな」 「まさか、あの森からエルフが出て来るなんて思いもしなかったぞ。それほどの緊急事態でもあったのか?」 ドワーフの喋り方はゆっくりでのっぺりとしているという表現があっているのだろうか。手には大きな金槌を持っており、黒く焦げている。敵意の類は一切なく、単純にエルフを森の外で目撃したことに驚いているようだった
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