第25章-ドワーフ族-

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「お前達、ドワーフはどうしているんだ」 「オラ達は、皇帝の手で鉱山地帯に閉じ込められて、ひたすら採掘と武器の製作をおこなってる。皇帝の力による支配の前にオラ達は成すすべがねえ…」 「ならば、話が早いわい。ワシらエルフは、魔王の下についた」 「ん、魔王?…んえ?魔王だって?復活したんか!?」 「全くの別人が魔王としてこの世に存在しておる。ワシらは人間によってエルフ族の長を失い、森に追い詰められた…言ってしまえば復讐じゃな」 「なんと…人間に復讐か…確かに、オラ達亜人は酷い仕打ちを受け過ぎだ。オラ達ドワーフ族においては、元々絶対数が少ないのも影響して残っているはオラを含めて4人だけだ…」 ドワーフは俯き気味に何かを思い出すようにして、話を続ける 「この鉱山地帯に隠れていたオラ達を見つけ出した皇帝は、オラ達の作る武器を欲した。抵抗した仲間たちは、皇帝に殺されてしまった…。今は作業場の外に強力な魔物を配置されて身動きが取れない。オラ達は、戦闘能力だけで言えば七種族中最弱だからな」
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