第25章-ドワーフ族-

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「まあ、これだけの能力を持った魔物を配置されては迂闊に外に出れないのう。見張りの帝国騎士はいるのか?」 「いんや、おらんよ。危険すぎて近づいてこない…オラ達が製作した武器防具を回収に来る時だけは【四帝将】が来るけどな」 四帝将。その言葉にハイリアの眉がピクリと動く 皇帝を倒すためには魔王が必ず越えなければならない最大の壁だろう。そして個々人は世界七大貴族と同じだけの戦力とみて間違いない。プラスして言えば、それだけの魔力を持った者が、神器、または神器に近しい武器防具を所持していることは確実だ 今、魔王軍で対抗しうる戦力と言えば、ハイリアとオモカゲくらいだろう 「その四帝将は、【巨人族】の唯一の生き残り…【将軍:ゼッシュ】だ。オラ達が知ってる巨人族は平均身長が30mを超えるが、ゼッシュは小柄な3m…ただ、力は巨人族のままで、小回りが利くようになってるから厄介だな」 「奴等の皮膚は魔法すら反射し、武器を弾く、その力は七種族で最強…。前魔王に巨人族を利用された時は一撃で城壁が破壊されて焦ったのう」 「とにかく、こんな辺境の地まで足を運んでもらったんだが、オラ達はここから移動できない…。確かに協力して皇帝に一泡吹かせてやりたいとは思うがな…ただでさえ数が少ないからオラがいないだけでもバレてしまう」
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