第25章-ドワーフ族-

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「確かにオラ達ドワーフ族が作った武器防具にも、己の全身全霊をかけて作った者の意思は乗り移ると言われている。しかし、神のそれとは別格…。神の意思は非常に強力で一般的に異世界人が持ってきたものを【神器】と呼ぶのに対して、ドワーフ族が作ったものを【心器】と呼ぶ」 ビットの話によれば【神器】は一端の兵程度の実力で操ることは不可能。世界七大貴族やそれに近しい力の持ち主、神器に認められた者だけが操ることができるのが【神器】だ それに比べて利用するリスクが低いのが【心器】である 特殊な力も持っている【心器】だが、ドワーフ族は昔から他種族に作成した武器防具を売ることで生活を行ってきたのだ。当然、大きな力を持った【心器】にはそれなりの実力が必要となるが、一端の兵程度でも操れる物が多い そして【神器】と【心器】の最大の違いだが、先ほども言われたように【神の意思】である 【神の意思】は神器を制作する際に、力を異世界人に明け渡した神の意思…片鱗とでもいうのだろうか その大きな意思を抑え込み、力を使うことが出来る者だけが神器を操ることができるのだ。そして、その意思に飲み込まれれば…人は人でなくなる。逆に神器に操られてしまうのだ…この状態になった者は、元に戻ることは無く、【神の意思】の思うがままに弄ばれて死ぬだけだ
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