第26章-四帝将-

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皇帝は歩を止めて3人を眺める 「マサヨシの所在は掴めそうか?ミラージュ」 魔導師であるミラージュは子供のように幼い顔で、向日葵のような笑顔を皇帝に見せる。余程皇帝に話しかけられてのが嬉しかったのだろう 「も、も、申し訳ありましぇん…我が帝国と教国の国境付近の渓谷までは魔力探知できたのでしゅが、そこで完全に魔力が消えましゅた」 「ふむ、そうか…。ミラージュの魔力探知から逃れる程とすると…【妖精族】か」 「じゅる…はひ、恐らく【妖精族】の関与があると思われましゅ」 ミラージュは皇帝に自分の名前が呼ばれた瞬間に脊髄反射で出てしまった涎を啜って口の中に戻し、上ずる声を必死に出して皇帝の考えを肯定する 「我々巨人族の記憶にもかつての勇者【ユウト】も【妖精王】と契約を交わし、強力な力を手にしたされている。マサヨシの潜在能力を引き出す引き金となり得ると思われるが」 静かに、低く、重いゼッシュの声が響く
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