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「それと、【-覇-】の現状を教えてくれ」
ここで皇帝の言葉に変化が生じる
それは普通の者には分からない小さな変化…しかし、彼ら四帝将には分かってしまう。皇帝の心情に変化が起きえるほどの存在…【ギルド評議会SSSランク・-覇-】である
「大きな動きとしては、覇権争いの絶えなかった無秩序の街リンダを【-覇-】の副ギルドマスターである【隼のテッド】が制圧したとの情報が入っている。最近は活発的に我が帝国内の小国を制圧していっているようだ。だが…一向にオメガは姿を現さないな」
「ほう…何が狙いか分からないが、オメガ程の男がこの皇帝の座が欲しいわけではあるまい。こちらから仕掛けない限りは、奴等が我々の敵には回らんだろう」
いつもの小国の王が入れ替わった程度ならば、皇帝は報告を聞きもしない。それは自分に逆らうならば消すが、刃を向けてこないならば関係が無いと言うことなのだろう。しかし、【-覇-】の場合は違う
ギルドマスターである【覇王・オメガ】は、実力、権力、知名度共に世界で知らない人物はいないとされている。加えて言うならば彼は、弱い身分の者を助けることに力を入れており、荒れ果てた貧しい小国を制圧しては自分の名前を前面に出すことで【闇ギルド】や【賊】の的にならないようにしている
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