第26章-四帝将-

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「加えて伝えなければならないことがある…【千剣帝・ロクス】が治めるバジェットが陥落した。状況確認に向かった師団長の報告では、街にいる者は全て切り刻まれており、城の中にも攻め込まれた痕跡があった。そして、ロクスがいたであろう王の間にはロクスの死体こそなかったが激しい戦闘の跡があったとのとこだ」 現皇帝に刃を向ける数少ない国の一つ…バジェット。三国で同盟を組み、皇帝陥落を狙っているという情報は当然皇帝の元にも入ってきている。しかし、敢えて何もせず自分の喉元に届き得るほどの実力を身に付けた方が面白いと考え、皇帝は放置していた 「ほう、面白いじゃないか。あれだけの実力を持った者が国ごと破れるとは…」 皇帝は【千剣帝】の実力を知っている。何故自分が狙われているのかも知っている。シェガ家と共に帝国で捉えた魔力の多い人間で実験した際に出来た出来損ないだという認識だ。何処まで強くなるか…失敗に終わった実験だが最後まで記録は取る…ただそれだけのこと 「バジェットの様子からするに敵の数は少数だったと思われる。国の中で住民もろとも皆殺しと言うのは珍しいし、国取りをする為の犯行ではないだろう…普通なら労働力となる住民は残しておくはずだしな」 「興味があるな…ゼッシュ詳しく調べあげておけ、場合によっては探し出して戦力にするか…殺す」 これもいつものやり取りである…自分につかないならば不要。弱いならば不要なのだ
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