第26章-四帝将-

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「確か…ラメシアと戦って、前四帝将の中では唯一生きてこの帝都をでたんだっけな」 皇帝の発言は嫌味にも聞こえるが本人にそういった意識は無い。ただの事実確認である 「その認識で間違っていませんわ…あの時の私(わたくし)では倒し切れませんでしたわ。試合自体もギリギリ…皇帝様、この敵、私に任せて頂きたく思います」 ラメシアは皇帝に向けて頭を下げる。皇帝も後ろにいたラメシアの方を確認する為に振り向いた。しかし、そこに言葉と共に体で割って入る者が現れる 「シュナイデル…順番で行くと俺の番だろう。今回は敵も大物だ、俺も譲れないぞ」 ゼッシュはその大きな身体を利用して無理やりラメシアと皇帝の間に入ってきたのだ。皇帝の視界に映るのはゼッシュだけとなる 「どきな、元々あたしの逃した相手だ。あたしがやる。邪魔するならあんたも血に染めてやろうか?」 ゼッシュの後ろから先程のおしとやかな言葉遣いの者と同一人物から、まるで別人の言葉が発せられる。すでに戦闘のスイッチの入ってしまったラメシアを止める事は、力ずく以外では皇帝ですら止めることはできない 「前回はミラージュ、前々回はラメシアだっただろう。俺も引くわけにはいかん」
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