第26章-四帝将-

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「ったく…俺の仕事は結局あいつが殺し損ねた奴の処分か…」 やっとガインズの軍勢へと辿り着いたゼッシュは愚痴をこぼす。既に戦場は血で染まり、そこらじゅうに死体が転がっている。運良くラメシアが見逃した者達の眼にも戦意は一切ない。自分達の死を受け入れているような目をしている 「こんな奴等を相手にしても意味は無い…しかし、シュナイデルの帝国に攻め込んできたことを後悔させねばならん」 語尾を強めたゼッシュは、両腕を振り上げる。両腕にはトマホークが握られており、魔力が込められている事が分かる 「喜べ…今俺は怒っている!!いつもは使わないが今日は3人分だ!!…ラメシアに敵を取られた分、貴様らで発散させてもらうぞ!!」 ゼッシュの急な大声に生き残っていた戦士たちは顔をゼッシュへと振り向かせて身体をぴくつかせた。腕には溢れんばかりの筋肉、持ち上げているのは巨大なトマホーク、その姿を見ただけで戦士達の身体が逃げる事すら諦めたようだ かつて共和国のギルド・閻魔のセッコウが放った奥義。しかし、人間の放つ一撃とは確実に違う 「巨人の一撃!!!!」
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