第26章-四帝将-

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「ガインズううぅぅ~。黙りな…あんたはあたしが殺してやるよ!!!精々楽しませな!!」 ラメシアは人間の動きとは思えぬ速さで地面を蹴る。地面スレスレを這うようにして剣を構え、駆け抜けてくる 一方ガインズは、それを受ける構えを見せている。両腕のナックルに魔力を込めるとナックルから蒸気のような物が噴き出して辺りの温度が上がったのが分かる 「死になよ!!」 下から上に切り上げるようにラメシアが剣を振り抜くとガインズは冷静にナックルでガードする。鋼鉄で出来た鎧すら容易に斬り裂くラメシアの【血棘】だが、ガインズのナックルに進行を妨げられてしまった 「ほう…ドワーフ製の武器か。なかなかの物を持っているじゃないか。しかし、その程度ではワシの【骨拳】は斬れんぞ!!」 両腕をクロスするようにガードするガインズは、更に魔力をナックルへと注入する。蒸気の量は一層増して、ラメシアの剣を少しずつ押し戻しているのが分かる 押し返されるのを何とか耐えようとするラメシアが、剣に力を込めた瞬間をガインズが見逃さない。腕の力を抜いて、力を込めたラメシアの体勢を崩したのだ。前のめりにバランスを崩したラメシアは脚を出して踏みとどまるが、剣を振れる体勢ではない
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