第26章-四帝将-

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「強がり…では、なさそうだが一撃で満身創痍のお前に何が出来る。ワシを殺すなど笑かすな!!小娘が!!」 今度は先に地面を蹴ったのはガインズであった。地面を揺らして走るガインズの腕からは更に大量の蒸気が噴き出す ガインズの装備している【骨拳】は、ラメシアと同じくドワーフ達が創り出した武器である。帝国にはドワーフ族が精製した武器防具が多く存在している。その多くは帝国騎士の師団長クラスの者達に配られている 【骨拳】は魔力を注入する事で、使用者の筋力を増強することができる武器である。まさに一撃必殺を生み出す拳を放つことが出来るのだ。その強度は血棘で斬れないのを見る通り、非常に高く、神器の類でも簡単には斬れない ガインズの右の拳がラメシアの目前へと迫る。左腕で剣を持ったラメシアは飛び上がるとその拳を躱してガインズの骨拳ではなく、身体を覆っている鎧を狙いに行く。その剣をガインズは左腕の骨拳でガードすると両腕を振り上げてラメシアを振り払う その振り払いを躱して地面を蹴ったラメシアは距離取ってニヤリと笑う 「どうやら、あんたのその拳以外は斬られちゃまずいみたいだねえ。」
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